エアコン1台でも家全体に冷暖房は効く?高気密高断熱住宅なら叶うのか、具体的な方法まで解説
「エアコン1台で家全体を効率よく冷やしたい/暖めたい」と希望される方は少なくありません。
しかし、具体的にどうすればいいのか、実際に可能なのかと疑問に思われる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、茨城県鹿行エリアの工務店『IK-HOME』が、エアコン1台で家全体を冷やす/暖めることができるのか、以下のポイントを中心に解説します。
- エアコン1台で家全体に冷暖房を効かせるには、高気密高断熱の住宅であることが必須です。
- エアコン1台で家全体をカバーするには、高気密高断熱であることに加えて、空気が循環しやすい家である必要があります。
- ZEHとパッシブデザインの双方のメリットをもつ家であれば、エアコン1台でも快適に過ごせます。
目次
エアコン1台で家全体に冷暖房を効かせることはできるか
結論から述べると、エアコン1台であっても家全体に冷暖房を効かせることはできます。
しかし、次の通りいくつか条件があるため注意しましょう。
- 高気密・高断熱住宅である
- 間仕切りやドアが少ないシンプルな間取りである
- 空気を循環させるための換気・送風設備が整っている
- 適切な位置にエアコンを設置している
- 日射遮蔽や窓の断熱対策が十分に実施されている
- エアコンの能力(畳数・出力)が家全体の熱負荷に見合っている
上記に該当する家の場合、エアコン1台で効率的に空気を循環させることができます。
茨城県鹿行エリアで高気密高断熱の家を建てたい方は、IK-HOMEにお問い合わせください。
気密性・断熱性に優れ、エアコン1台でも効率的に冷暖房が可能な家を提案しております。
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〈施工エリア:茨城県鹿行エリア〉
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エアコン1台で家全体に冷暖房を効かせる方法
エアコン1台でカバーする条件をふまえた上で、具体的にはどのような対策をとるべきか確認していきましょう。
高気密高断熱住宅にする
家全体をエアコン1台で冷やす/暖めるには、住宅性能を高めることが重要です。
高気密高断熱の住宅であれば、外気を遮断することによって室温が安定するため、冷暖房の効率を上げることができます。
とくに「HEAT20(ヒート20)」の厳しい断熱条件を満たしている住宅であれば、エアコン1台であっても、家全体へ効率的に冷気・暖気を循環可能です。
HEAT20とは、「一般社団法人 20年先を見据えた日本の高断熱住宅研究会」のことで、独自の断熱性能基準を定めています。
HEAT20による基準では、日本の住宅における断熱性能がG1・G2・G3の3段階に分けられています。
指標 | G1 | G2 | G3 |
UA値(※) | 0.34〜0.56 W/㎡K | 0.28〜0.46 W/㎡K | 0.20〜0.26 W/㎡K |
暖房期(冬期)最低室温 | 1、2地域:13℃以上 3〜6地域:10℃以上 |
1、2地域:15℃以上 3〜6地域:13℃以上 |
1、2地域:16℃以上 3〜6地域:15℃以上 7地域:16℃以上 |
断熱等級対応 | 等級5相当 | 等級6相当 | 等級7相当 |
ZEH基準比較 | ZEH基準を上回る | ZEH+基準を上回る | 最高水準 |
※外皮を介して住宅の熱がどれほど出入りするかを示す数値で、値が小さいほど断熱性能が高い。
HEAT20における地域区分は以下の通りです。
区分 | 該当地域 |
1地域 | 北海道 |
2地域 | |
3地域 | 青森・岩手・秋田 |
4地域 | 東北および北関東 |
5地域 | 関東・東海・近畿・中国・四国・九州 |
6地域 | |
7地域 | 南九州 |
8地域 | 沖縄 |
冷暖房の効率が良く、季節を問わず快適な家とするためには、断熱等級6以上に該当するHEAT20のG2グレード以上の家をおすすめします。
IK-HOMEが手がけるHEAT20のG2グレード相当の住宅は、こちらからご確認いただけます。
上記に加えてIK-HOMEのInstagramでは、お客様からいただきました実際の2024年、2025年冬の電気代を掲載しております。
家を暖かくしつつ電気代を抑える高気密高断熱住宅について、ぜひご自身の光熱費と比較しながらご覧ください。
エアコンの設置場所を工夫する
エアコンの設置場所を工夫することによって、1台であっても家全体に冷暖房を効かせることができます。
冷たい空気は下に、暖かい空気は上に移動する性質を利用して、適切な設置場所を選びましょう。
2階建ての場合、1階と2階とをつなぐ空間、例えば吹き抜け部分の高い位置にエアコンを設置することで、家全体に効率よく冷気・暖気を循環させることができます。
平屋の場合、リビングなどの家の中心にエアコンを設置し、間仕切りをできる限り減らすことによって、風が通りやすくするのが効果的です。
高気密高断熱住宅におけるエアコンの活用方法については、こちらの記事で詳しく解説しています。
>高気密高断熱の住宅におけるエアコンの活用法|台数や設置場所、光熱費を下げる方法まで解説
サーキュレーターを併用する
エアコンの風が家全体に行き渡るように、サーキュレーターを併用することもおすすめです。
サーキュレーターは空気を循環させる効果があるため、室内における温度のムラを低減できます。
しかし、有効活用するためには設置場所が重要となるため注意しましょう。
例えば、「ロフト付きの平屋で、冬に暖房をつけても暖気がロフト周辺に溜まってしまう」とお悩みの場合、1階とロフトそれぞれにサーキュレーターを設置してください。
1階のサーキュレーターはエアコンの下に、ロフトにあるサーキュレーターは壁と反対側(家の中心側)に置いて斜め下へと向けることで、暖気を循環させることができます。
2階建ての場合は吹き抜けを作る
2階建て住宅の場合、エアコン1台を家全体に効かせるには、吹き抜けを設けることをおすすめします。
吹き抜けを設置すれば、1階と2階とが縦につながるため、冷暖房の空気が上下に行き渡りやすくなるのがポイントです。
こちらの施工事例では、開放的な吹き抜けにシーリングファンを設置することで、より効率的に空気が循環されるよう工夫を施しています。
<関連ページ>Ocean-View!
間取りを工夫する
エアコン1台で効率的に空気を循環させるためには、間取りの工夫も欠かせません。
例えば、部屋ごとの間仕切りや廊下をできる限り減らし、リビングを中心としたシームレスな間取りにすることで、風の通り道ができ、冷暖房の効率が上がります。
また、スライド式の仕切りやドアを採用すれば、空間をつなげることも分けることもできるので、冷暖房の効率を調整したい場合におすすめです。
平屋の場合、ロの字型やコの字型のような、空気がまっすぐに循環できない構造は避けましょう。
軒や庇で直射日光を遮る
エアコン1台で家全体に冷暖房を行き渡らせるには、軒や庇で直射日光を遮ることも有効です。
軒や庇は小さな屋根のような機能を持つため、夏場の強い日差しを遮ることにより、部屋の温度上昇を抑えられます。
軒や庇の長さや角度については、建物の方位や立地に合わせて最適化しましょう。
エアコン1台で家全体に冷暖房を効かせるにはZEH+パッシブデザインがおすすめ
エアコン1台で家全体を効率的に冷やす/暖めるには、高気密高断熱の家とすることが欠かせません。
高気密高断熱の家の中でも、とくにおすすめなのがZEH+パッシブデザインの住宅です。
ZEH(ゼッチ)とは、Net Zero Energy House(ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス)の略で、年間のエネルギー収支がゼロ以下になる家を指します。
気密性・断熱性が高いだけでなく、太陽光発電などによってエネルギーを創出できるエコな住宅です。
一方でパッシブデザインとは、自然エネルギーを有効活用し、季節を問わず快適な住まいを作る設計手法を指します。
自然風を家全体に巡らせることによって、空調の稼働を最小限に抑えることが可能です。
ZEHとパッシブデザインの双方の特徴を取り入れた家であれば、次のようなメリットがあります。
- パッシブデザインにより、自然エネルギーから得た暖かな空気・冷たい空気を循環できる
- 太陽光発電でエネルギーを創出することで、自然エネルギーを最大限に活用できる
- 気密性・断熱性に優れているため、季節を問わず過ごしやすい
つまり、高断熱高気密なだけでなく、自然エネルギーのフル活用によってエアコンの使用を最小限にすることが可能です。
エアコン1台で家全体に冷暖房を効かせるには、ZEHとパッシブデザインの双方のメリットをもつ家をおすすめします。
IK-HOMEは、ZEHとパッシブデザインを取り入れ、HEAT20のG2グレード相当の住宅を提案しております。
茨城県鹿行エリアで省エネ住宅の新築をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。
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※電話営業や訪問営業などのしつこい営業はしておりません。お気軽にお問い合わせください。
〈施工エリア:茨城県鹿行エリア〉
鹿嶋市・神栖市・行方市・潮来市・鉾田市の5市町村
※隣接地域での建築はご相談下さい。
まとめ
エアコン1台で家全体に冷暖房を効かせるには、エアコンの設置位置、シーリングファンの活用、サーキュレーターの併用など、さまざまなポイントを押さえる必要があります。
しかし、高気密高断熱の家であることが何よりも重要なので、住宅性能の高さを重視することが欠かせません。
気密性・断熱性の高い家づくりが得意な業者に相談し、効率的に空気が循環する間取りを提案してもらいましょう。