新築住宅は1年経過したら点検が必須？5年点検との違いやどこを見るのか、費用についても解説

家は建てたら終わりではなく、その後の定期的な点検とメンテナンスが重要です。

しかし、「1年経過後の点検は必須なのか」「そもそも何を点検するのか」と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、茨城県鹿行エリアの工務店『IK-HOME』が、新築住宅は1年経過したら点検が必須なのか、どこをチェックするのか解説するとともに、5年点検の違いについても紹介します。

 

新築住宅は1年経過したら点検する義務があるのか

新築住宅の1年点検は、法律上の義務ではありません。

しかし、ハウスメーカーや工務店によっては、アフターサービスの一環として実施されています。

任意の点検ではあるものの、不具合や施工ミスを早期に見つけて保証期間中に修理するために、新築より1年経過のタイミングで点検することをおすすめします。

新築の1年点検でチェックするポイント

新築住宅の1年点検では、住み始めてから発生した初期不良、施工ミスなどを早期に発見するべく、主に次のポイントをチェックします。

建具（ドア・窓など）の開閉状態はスムーズか

ドアや窓などの建具は、施工時の調整不足、あるいは木材の反りや収縮、膨張などによって、開閉しづらくなるケースが少なくありません。

新築より1年経過後の点検では、実際に建具を開け閉めして動きがスムーズかを確認します。

壁紙の剥がれや隙間がないか

壁紙は、木材が収縮することで隙間ができたり、剥がれたりするケースが多いため、1年点検でチェックする必要があります。

とくに天井と壁のつなぎ目部分には隙間や剥がれが生じやすいので、細かな確認が必要です。

床のきしみや異音がないか

新築住宅では、床材の伸縮によってきしみや床鳴りが生じる場合があります。

床材の伸縮ではなく施工不良が原因の場合もあるため、気になる点があれば原因を確認してもらいましょう。

水回り設備に不具合はないか

キッチン・浴室・トイレ・洗面台といった水回りは、日常で使用する機会が多いことから、不具合が起きやすい箇所です。

1年経過後の点検では、シャワーや蛇口が問題なく作動するか、水漏れや排水不良が見られないかを確認します。

外壁や屋根に劣化が見られないか

新築から1年経過の時点で、外壁や屋根に劣化が見られる場合があります。

ひび割れや浮き、剥がれなどがないか点検するのに加え、バルコニーの排水溝につまりがないかも確認しましょう。

電気設備・換気設備は正常に作動するか

照明やコンセント、換気システムなどが正常に動くか点検します。

スイッチの接触不良、給気口のつまりがないかなどを確認するほか、24時間換気システムのフィルターや浄水器カートリッジを交換する場合も少なくありません。

外構や周囲の状況に問題はないか

住宅周辺のコンクリートやタイルにひび割れはないか、植栽の排水に問題はないかなどを確認します。

 

IK-HOMEは、季節問わず快適な住宅を提供するだけでなく、アフターサポートまで充実しています。

茨城県鹿行エリアでマイホームの新築をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

住宅の1年点検と5年点検の違い

1年点検の終了後、次に点検を行うのは5年目のタイミングとされていますが、それぞれで点検内容が異なります。

新築から1年経過したタイミングで行う点検は、建具の不具合や床のきしみ、クロスの剥がれなどがないかを確認するものです。

一方で5年点検では、構造や外壁、屋根や床下まで、住宅の経年劣化について広範囲に確認します。

1年点検よりも点検箇所が増え、より詳細に検査する点が異なるポイントです。

家の5年点検ではどこを見るか

5年点検では、1年点検で確認している箇所に加えて、経年劣化が気になるポイントやシロアリ被害の有無まで確認します。

屋根や外壁が劣化していないか

築5年目となると、1年点検では気にならなかった屋根や外壁の劣化が現れてくる場合があります。

外装の劣化は雨漏りの原因ともなるため、5年点検で早期に発見し、将来的な修繕リスクを抑えましょう。

具体的には、次のようなポイントを点検します。

• 屋根材の割れ・欠け・剥がれ・ズレがないか
• 防水機能低下のサインであるコケ・カビ・藻などが発生していないか
• 外壁材・屋根材の反りや変形、ひび割れなどが見られないか
• 雨樋の詰まりや破損がないか
• 外壁の色あせや汚れがないか
• 塗装の剥がれやチョーキング現象（手で触ると白い粉が付く）がないか
• 外壁コーキングの剥がれ、ひび割れなどが見られないか

上記の内容をもとに、外装の防水効果が低下していないか確認してもらいましょう。

シロアリの被害はないか

家を建ててから5年が経過すると、新築時に行ったシロアリ防除剤の効果が切れてしまいます。

そのため、家の床下を点検し、シロアリ被害の有無や湿気、カビなどがないか確認しなければなりません。

もしも床下の湿気がひどい、あるいはシロアリの通り道である蟻道が発見された場合には、シロアリの被害が広がるリスクがあるため、早急に対策をとりましょう。

具体的には、次のようなポイントを点検します。

• シロアリや、シロアリの通り道である蟻道がないか
• 床下の湿度が高くないか、木材にカビや腐食が見られないか
• 木材を叩いたときに空洞音がしないか（シロアリによって内部が食害されていないか）
• 給排水管の漏水や腐朽が見られないか
• 基礎コンクリート表面にひび割れがないか
• 建物の基礎や外壁にシロアリの侵入経路となりうる箇所はないか

5年が経過すると薬剤の効果も切れてしまうため、シロアリ対策を徹底したい場合は、防除処理を再度行うことも忘れないでください。

給排水・設備機器が劣化していないか

築5年が経過すると、水回りのトラブルや換気システムの不具合などが生じる場合があります。

設備の寿命を延ばすほか、将来の大規模修繕のリスクを抑えるためにも、不安な点がないように詳細に点検しましょう。

点検するべきポイントは以下の通りです。

• キッチンのシンク下、洗面台やトイレの配管部で水漏れがないか
• 給水設備の劣化や腐食、漏水が見られないか
• 排水設備の詰まりや漏水、配管の劣化が見られないか
• ガス・IHコンロ・レンジフード・給湯器・食洗機など、設備機器の作動状況や異常がないか
• 水回り設備周辺にカビが生じていないか、異臭がないか
• 水回り設備周辺に害虫の被害がないか

水回りの不具合や劣化は、放置してしまうと日常生活に大きく影響します。

大きなトラブルへとつながる前に、5年点検で修理すべき点はないか洗い出しましょう。

内装の歪みや建具の不具合がないか

築5年目となると、クロスの剥がれが目立ち始めたり、ドアや窓が開閉しづらくなったりなど、内装の歪みや建具の不具合が生じてくる場合があります。

クロスの剥がれを放置してしまうと、部屋の印象に悪くするだけでなく、カビが発生する原因にもなるため注意が必要です。

また、建具の不具合は日常のストレスになるほか、住宅の構造自体の傾きや歪みの前兆でもありうるため、早期発見と対策が欠かせません。

具体的には、次のようなポイントを点検しておきましょう。

• 壁や天井のクロスが剥がれていないか
• 床の歪みや沈み、きしみなどがないか
• ドアや窓などの建具の開閉がスムーズに行えるか
• 壁・天井・床に雨漏りやカビなどがないか
• 屋根裏の雨漏りや断熱材の劣化がないか

ちょっとした不具合も大きなリスクにつながる場合があるため、上記を中心にプロに点検してもらうことが重要です。

家の5年点検にかかる費用

家の5年点検は、1年点検よりも広範囲かつ詳細に行われます。

そのため、点検費用がいくらになるのか気になる方も多いのではないでしょうか。

5年点検は、誰が点検を行うのかによって費用が大きく異なるため、それぞれの違いを表にまとめました。

点検方法	費用相場	備考
家を建てた工務店やハウスメーカーが点検	多くの場合は無料	契約内容によって費用は異なり、修理は有償になる場合がある
第三者の専門業者が点検	5～7万円	調査範囲やオプションで費用が異なり、10万円以上することもある
自分で点検	無料	適切な判断ができない場合があるため要注意

 

家の施工を手がけた工務店やハウスメーカーに5年点検を依頼する場合、料金は無料である場合が多いです。

しかし、契約内容によって点検費用は異なるほか、修理する場合は有償になるケースもあるので注意しましょう。

一方、ホームインスペクション（住宅診断）を専門で行なっている業者に依頼する場合、5〜7万円ほどかかります。

屋根裏や床下も含めた詳細な点検を行う場合、10万円以上かかる場合もあると想定しておきましょう。

また、業者に依頼せず施主様ご自身で点検する場合、費用はかかりませんが適切に判断できない可能性があります。

もしも修理すべき点を見逃してしまうと、修理の保証対象外になってしまったり、後々深刻な問題につながるリスクもあるため、できる限り施工業者や第三者の専門業者へと依頼しましょう。

 

IK-HOMEは、充実したアフターサポートにより、より長く安心して暮らせる住まいを提供しています。

茨城県鹿行エリアでマイホームの新築をご希望の方は、お気軽にお問い合わせください。

 

まとめ

家を建てた後は、1年後、5年後、10年後と定期的に点検を行うことが重要です。

住宅のプロに点検とメンテナンスを依頼することによって、将来的な大規模修繕につながるリスクを軽減でき、メンテナンスコストの削減にも期待できます。

また、家を施工した工務店やハウスメーカーであれば、定期点検は無料で対応するケースが少なくありません。

マイホームを建てる際には、長期的なアフターサポートが充実している業者に依頼することで、安心して暮らせる住まいが手に入るでしょう。